古いパソコンでも快適に活用するために考えたこと!


最近のOSの傾向として、使わないものまで何でもかんでも詰め込んでしまって、結局、やりたいことをやろうとすると、時間がかかってしまう。

ひどいときにはアップデート再起動が要求され、日が暮れてしまうようなことを経験して、ミニマムな必要最小限のOSに興味をもっていたら、世界でもっとも人気のあるMX Linuxのミニマム版があったので日本語化してみました。

948MBしかないです。

結構、日本語化には苦労したけどいい感じです。

この投稿もMX Linux で書いています。





コンピュータを活用する第一の理由は仕事を短時間で終わらせたいから、でも最近は重たいOSに振り回されていませんか?今回は本当のOSのあり方を模索したものになります。


MX Linux とは MX Linux ミニマル版って何


MX Linux とは、Debian をベースとした Linux OS で、軽快に動作することで人気が高まっているものです。デスクトップ環境は Xfce, KDE, Fluxbox などがありますが、今回は最も小さくて軽量な MX-21.3_minimal_x64 を選択しました。

MX Linux ミニマル版をインストールすると、不要なアプリケーションやサービスが省かれているため、起動時間やメモリ使用量が少なくなります。

これは、コンピュータを活用する上で、またビジネスにおいても大きなメリットです。

例えば、以下のような場面で役立つことが考えられます。

- 古いパソコンでも快適に使える

- ブログやメールの作成に集中できる

- セキュリティや安定性が高い

- カスタマイズ性が高い

では、具体的にどのようにインストールして、どのように活用するのでしょうか?それでは、ステップバイステップで解説していきます。





ステップ1: MX Linux ミニマル版のダウンロード


まずは、MX Linux ミニマル版の ISO ファイルをダウンロードします。以下のリンクからアクセスできます。

https://sourceforge.net/projects/mx-linux/files/Community_Respins/MX-Minimal/




ここでは、64ビット版の MX-21.3_minimal_x64.iso を選択しました。ダウンロードしたら、DVD や USB に書き込んでインストールメディアを作成します。



ステップ2: MX Linux ミニマル版の一般的なインストール方法!


インストールメディアからパソコンを起動します。

ここで、言語(F2)、キーボード(F3)、タイムゾーン(F4)を適切に設定します。

日本語環境を希望する場合は、それぞれ「ja_JP」「jp」「Tokyo」を選択します。設定が終わったら、「MX-21.3_minimal_x64」を選択して Enter キーを押します。

しばらく待つと、デスクトップ画面が表示されます。ここで、「Installer」アイコンをダブルクリックしてインストーラーを起動します。

インストーラーでは、利用規約やインストールタイプなどを順番に選択していきます。基本的にはデフォルトのまま進めても問題ありませんが、注意点としては以下の2点です。

- ディスク全体を利用して通常のインストールを選択すると、既存のデータがすべて消えます。必要なバックアップは事前に取っておきましょう。

- 既定のユーザーアカウントでは、自動ログインするかどうかを選択できます。セキュリティを重視する場合はチェックを外しましょう。

インストールが完了したら、「Finish」ボタンをクリックして再起動します。再起動後は、設定したユーザー名とパスワードでログインできます。





ステップ3: MX Linux ミニマル版の日本語化


MX Linux ミニマル版では、日本語環境が完全に整っていません。

日本語化、日本語入力を可能にするためには、以下の手順を実行します。

「MX Tools」から「MX Package Installer」を起動します。「Language」カテゴリから「Japanese」パッケージグループを選択し、「Install」ボタンをクリックします。これで日本語関連のパッケージがインストールされます。Minamal版でなければ、これで日本語環境が整います。

しかし、Minimal版は、日本語フォントも導入されていないので、まず、フォントも忘れずに導入します。

実際には、下記のように,japanease_Fonts と japanease_Input を選択しました。




次に、メニュー、設定、入力メッソドを起動して、+をクリック MOZCを追加します。




以上の手順で日本語環境が整いました。再起動して確認してみましょう。

もし、これでうまく行ってないようでしたら、ターミナルを開いて以下のコマンドで確認すると良いと思います。

一般的なLinuxの日本語化の方法

sudo leafpad /etc/default/keyboard

パッケージマネー ジャ から日本語フォントをインストール

(例)fonts-takao と fonts-vlgothic

sudo apt-get update

sudo apt-get install locales

reboot

sudo dpkg-reconfigure locales

sudo locale-gen

sudo update-locale

LANG=ja_JP.UTF-8

sudo echo $LANG

sudo locale

sudo dpkg-reconfigure tzdata

sudo apt install --install-recommends fcitx fcitx-mozc

sudo im-config -c






ステップ4:ミニマル版のフルーガルインストールの方法!


MX Linuxの質素なインストール(フルーガルインストール)には、次のような利点があります。

1 インストールするスペースが節約されます。HDD へのインストールは通常 ISO の4倍ですが、質素な場合は ISO のサイズですみます。

2 ハードドライブへの質素なインストールは、高速です。

3 インストールメディアを作成する必要がありません。

***事前に用意するもの***

1 MX-21.3_minimal_x64.のiso ファイル

2 puppy linux 僕は BionicPup32 を使用しました。(ダウンロードしたISOの内容をみることができ、ブート環境を整えることができれば何でも良いです。)

3 USBで使いたい場合はUSBメモリー。内部のハードディスクなどにインストールする場合は必要ありません。

インストール方法

1 USBメモリーにインストールする場合はUSB3.0メモリーを選びましょう。

USB3.0メモリーは下位互換ですが、3.0非対応PCでも2.0を使うより確実に起動やシャットダウンが早くなるので3.0が有る場合は3.0を使った方がいいと思います。

2 ダウンロードしたisoをpuppylinuxでクリックします。




必要なのは antiX の中のファイルだけです。




antiXの中身だけを適当なフォルダー名をつけてext4でフォーマットしたUSBにコピーします。

僕は、MX-21.3-minimal-x64 としました。

僕はマルチブート環境にしているので、いろいろなOSが混在しています。




MX-21.3-minimal-x64 の内容




2 次にGrud4Dosでbootローダーを作成します。

title Linux MX-21.3-minimal-x64 (sdb3/MX-21.3-minimal-x64)
uuid 91697574-b987-445a-9a90-3a38cb1347f0
# kernel /MX-21.3-minimal-x64/vmlinuz root=/dev/sdb3 ro
kernel /MX-21.3-minimal-x64/vmlinuz quiet root=/dev/sdb3 bdir=MX-21.3-minimal-x64 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
initrd /MX-21.3-minimal-x64/initrd.gz

HDDの場合はkernel行のroot=/dev/sdb3をbdev=sda3(パーテンションは任意)にしてください。

ここで、uuidは ターミナルから blkid などのコマンドで調べることができます。




grub.cfg の場合は下記のようになります。

最近は UEFI 起動の場合が多いので、こちらの方をよく使うかもしれません。

menuentry "MX-21.3-minimal-x64 64bit(sdb3/MX-21.3-minimal-x64)" {
# search --no-floppy --set=root /MX-21.3-minimal-x64/vmlinuz --fs-uuid 91697574-b987-445a-9a90-3a38cb1347f0
search --no-floppy --set=root --fs-uuid 91697574-b987-445a-9a90-3a38cb1347f0
# linux /MX-21.3-minimal-x64/vmlinuz bdir=MX-21.3-minimal-x64 buuid=91697574-b987-445a-9a90-3a38cb1347f0 vga=791 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
linux /MX-21.3-minimal-x64/vmlinuz bdir=MX-21.3-minimal-x64 buuid=91697574-b987-445a-9a90-3a38cb1347f0 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
initrd /MX-21.3-minimal-x64/initrd.gz
}

再起動して、MX-21.2.1-LXDE-386 を起動しましょう。

最初の起動時にrootfsとhomefsのサイズを聞かれますが、両方ともデフォルトでいいと思います。

僕は、4GBくらいにしました。

起動すると、 MX-21.3_minimal_x64 が立ち上がります。




ステップ5: MX Linux ミニマル版でビジネスに役立つアプリケーションのインストール


MX Linux ミニマル版では、必要最低限のアプリケーションしかインストールされていません。

ビジネスに役立つアプリケーションを追加するためには、「MX Package Installer」や「Synaptic Package Manager」などを利用します。

例えば、「MX Package Installer」では、「Popular Applications」カテゴリから様々なアプリケーションを簡単にインストールできます。

「Office」サブカテゴリでは、「LibreOffice」「WPS Office」「OnlyOffice」といったオフィス系アプリケーションがあります。

「Internet」サブカテゴリでは、「Firefox」「Chrome」「Thunderbird」といったインターネット系アプリケーションがあります。

「Graphics」サブカテゴリでは、「GIMP」「Inkscape」「Blender」といったグラフィック系アプリケーションがあります。

「Development」サブカテゴリでは、「VS Code」「Eclipse」「PyCharm」といった開発系アプリケーションがあります。

必要なアプリケーションにチェックを入れて「Install」ボタンをクリックすればインストールできます。「Synaptic Package Manager」では、より詳細なパッケージ管理が可能です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

< まとめ


以上で、MX Linux ミニマル版のインストールとビジネスへの活用方法についてまとめました。

MX Linux ミニマル版は、自分好みにカスタマイズできる軽量で高性能なLinux OSです。ぜひお試しください。